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ZEXER GYM

2026-07-08トレーニング

深さより「軌道」——スクワットの伸び悩みを抜ける、パワーリフティング的な見方

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深さより「軌道」——スクワットの伸び悩みを抜ける、パワーリフティング的な見方

スクワットの重量が、ある時期からぴたりと止まる。ジムに通う多くの方が経験することです。原因を「筋力不足」だと考えて追い込みを強くする方が多いのですが、指導の現場で見てきた限り、多くの場合は筋力ではなくバーベルの軌道に理由があります。パワーリフティングの大会でスクワットを競技として扱ってきた立場から、伸び悩みを抜けるための考え方をお伝えします。

「深くしゃがめばいい」だけでは、途中で頭打ちになる

スクワットの指導というと、まず「深さ」が話題になります。もちろん可動域は大切な要素ですが、深さだけを追いかけると、しゃがみ切った瞬間に骨盤が丸まったり、膝が内側に流れたりして、かえって力の伝わらないフォームになってしまうことがあります。深さは結果であって、目的ではありません

パワーリフティングで見る「軌道」という視点

大会で扱う重量は、フォームのわずかなズレがそのまま失敗に直結します。だからこそパワーリフティングの世界では、しゃがむ深さ以上にバーベルが体の重心の真上を通っているかという「軌道」を厳しく見ます。軌道がまっすぐであれば、同じ筋力でもより重い重量を、より安全に扱えるようになります。これはダイエットやボディメイク目的の一般的なスクワットにも、そのまま応用できる考え方です。

軌道は、トレーナーが横から見ながら一つずつ確認していきます
軌道は、トレーナーが横から見ながら一つずつ確認していきます

指導現場でよく見る、伸び悩みの共通点

ZEXER GYMでトレーニングを指導していると、重量が伸び悩んでいる方の多くに共通する癖があります。しゃがむ際に膝が先に前へ出てしまい、お尻を使う前に太もも前面だけで支えようとしてしまうケースです。この癖があると、扱える重量に早い段階で天井が来てしまいます。

  • バーが浮かない位置(僧帽筋の上)で担げているか
  • しゃがむ最初の動きが、膝ではなくお尻から始まっているか
  • しゃがみ切った位置でバーが足の中心の真上にあるか
  • 立ち上がるときに膝が内側に入っていないか

ZEXER GYMで実際にやっている修正ステップ

  1. 01

    重量を一度落とす

    軌道を体に覚えさせるため、扱える重量の6〜7割程度まで落として動きだけを見直します。焦って重量を戻さないことが最初の関門です。

  2. 02

    「お尻から動く」感覚をつくる

    しゃがむ最初の数センチをお尻を後ろに引く動きから始める練習を繰り返し、太もも前面への負担の集中を減らしていきます。

  3. 03

    軌道を確認しながら重量を戻す

    軌道が安定してきたら、1回ごとにフォームを確認しながら段階的に重量を戻していきます。

Q

軌道を直すと、重量はどのくらいで戻りますか?

A

個人差はありますが、週2回のペースで1〜2ヶ月ほどで元の重量、あるいはそれ以上まで戻る方が多いです。軌道が安定した分、以前より安全に伸ばしていけるようになります。

軌道が整うと、他の種目や日常生活にも変化が出る

軌道の感覚は、スクワットだけでなくデッドリフトやランジといった他の種目にも応用が効きます。日常生活でも、重い荷物を持ち上げるときや階段の上り下りで膝への負担が減ったと感じる方が多く、パワーリフティングの技術がそのまま日常動作の安全性にもつながっていきます。

おわりに

重量が止まったとき、多くの方は「もっと頑張らなければ」と追い込みを強めがちです。でも実際に必要なのは、逆に一度重量を落として、軌道を見直す勇気だったりします。北海道大会や全国大会で自分自身が経験してきたことでもあるので、伸び悩んでいる方には遠回りに見えて一番近いこの方法をお勧めしています。

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Author

広居 尚人

広居 尚人

ZEXER GYM 店長/パーソナルトレーナー

パワーリフティング北海道大会2位、全国大会7位入賞。スクワットで北海道記録を保持する現役アスリート。トレーナー歴6年以上。円山・西28丁目のZEXER GYMで、基礎から一人ひとりに合わせたトレーニングと食事管理を指導している。

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